農業機械プロジェクト
事業概要書:子実とうもろこし栽培を利用した機械化農業規模拡大コン
サルタント事業
古物商資格と経験を活かした中古農機リユース、超省力・大規模化モデルの四国実例ベース展開
- 事業の背景と社会的ニーズ
現在、中四国地域をはじめとする日本の水稲農業は、深刻な米価の下落、後継者不足、
そして高齢化による耕作放棄地の増加という三重苦に直面しています。これまでの「減反
政策」の転換期を迎え、農地を集約して経営規模を拡大することが求められているもの
の、従来のノウハウや多額の設備投資リスクがボトルネックとなり、規模拡大に限界を迎え
る農家が少なくありません。
この課題を解決するブレイクスルーとして注目されているのが「子実(しじつ)とうもろこし」
です。子実とうもろこしは、水稲生産(お米)と比較して労働時間が約10分の1と極めて少な
く、既存の中型程度の農業機械(トラクターやコンバインなど)に専用のアタッチメント(コー
ンヘッダー等)を装着することで、最小限の初期投資で完全機械化一貫体系を構築できま
す。
本事業は、四国(香川県、徳島県、愛媛県等)において『中四国子実コーン生産組合』など
と連携し、実際に成功を収めた「子実とうもろこし栽培による機械化・大規模化」の実例を
ベースに、中古機械を扱える(古物商資格)弊社の「中古農機アセットマネジメント」ノウハ
ウを掛け合わせることで、全国の水稲農家や農業法人の初期投資を劇的に抑え、規模拡
大・高収益化をトータルで支援する先駆的なコンサルタント事業です。 - 本コンサルタント事業のコアバリュー
単なる栽培技術の指導にとどまらず、中古農機の目利きの弊社だからこそ提供できる3つ
の唯一無二の価値(コアバリュー)をクライアント農家に提供します。
● 1 超省力化による「真の規模拡大」の実現
お米や麦、大豆の栽培に比べ、子実とうもろこしは播種(種まき)から収穫までの管
理工数が圧倒的に少なく、スマート農業機器や大型機械との相性が抜群です。労
働力不足に悩む農家でも、肉体的負担を増やさずに経営面積を5倍〜10倍へと拡
大できる体制を構築します。
● 2 古物商資格による「初期投資の劇的圧縮」とアセット流動化
通常、大規模化には高額な大型機械の新調が伴いますが、弊社は古物商として高
品質な「中古農機・中古アタッチメント」の相場を熟知し、調達からカスタマイズまで
ワンストップでサポートします。さらに、規模拡大に伴い不要となった古い農機を適
正価格で買い取ることで、農家の資金繰りを劇的に改善します。
● 3 耕畜連携による「出口(販売先)」の同時提供
飼料高騰に悩む地域の畜産農家とのマッチング(耕畜連携)をコンサルタントが仲
介します。生産から販売先(実需者)の確保までを一本化することで、生産者の
「作ったが売れない」というリスクを完全に排除します。
3. サービス内容(コンサルティングメニュー)
クライアントの現状に合わせ、導入検討から定着・規模拡大までを4つのステップで伴走支
援します。
● ステップ1:導入可能性調査・営農計画策定(フィージビリティスタディ)
○ 予定農地の土壌環境や排水対策の診断。
○ 既存の所有機械のスペック確認と、子実とうもろこし栽培への転用シミュ
レーション。
○ 転作助成金などを活用した、中長期的な収支・資金繰り計画の策定。
● ステップ2:中古農機リユースを軸とした機械化一貫体系の構築・技術指導
○ 古物商のネットワークをフル活用した、最適な中古アタッチメント(コーンヘッ
ダーや精密播種機など)の選定・独自のルート調達による初期投資の劇的
な圧縮軽減支援。
○ 既存のトラクターや乾燥機に合わせた、中古作業機等のチューニング・適合
支援。
○ 四国での実例に基づく、不耕起播種や適期収穫、乾燥調製(水分管理)の
技術マニュアル提供と現地指導。
● ステップ3:スマート農業・DX導入支援と付加価値加工の提案
○ 作柄に合せたドローンを活用した適期防除、GPSガイダンスシステムによる
作業効率化の提案。
○ 収穫後の子実コーンの乾燥・粉砕など、畜産農家が使いやすい形状へ移行
するための「付加価値加工」の設備導入提案(輸入機械、中古プラント機械
の選定含む)。
● ステップ4:地域内流通(耕畜連携)循環型農業コーディネート
○ 地域の畜産農家(牛・豚・鶏)との長期売買契約締結サポート。
○ 地域のカントリーエレベーターや乾燥施設、中古機械をハブとした物流網の
連携調整。
- 四国における実例(ケーススタディ)
香川県や徳島県内の先進的な法人において、米価暴落と労働力不足への対策として本モ
デルを導入。
● 【課題】:高齢化に伴い周辺の受託農地(耕作放棄地)が急増したが、人員不足でお
米での引き受けが限界だった。また、大型のコーン収穫機を新品で導入する資金
的余裕がなかった。
● 【対策】:受託地のうち、排水性の良い圃場を子実とうもろこしへ一斉転換。弊社コン
サルティングで補助事業申請サポートしリーズナブルに調達・装着、最小限の投資
で完全機械化を達成。トラクターやアタッチメントは弊社のレンタルリースも活用し
初期投資を大幅に抑えた。
● 【成果】:労働時間を大幅に削減しつつ、生産面積を毎年倍々に拡大。収穫物は近
隣の畜産農家が全量買取り、初期投資も早期に回収。地域内での資源・経済循環
モデル(耕畜連携)を低リスクで構築することに成功した。
5. 事業のターゲット
● 地域の中核となる大規模水稲法人・集落営農組織(米価暴落のセーフティネット、
受託農地増加の受け皿を求めている層、初期投資を抑えたい層)
● 農地の集約化を進めたい地方自治体・JA(農業協同組合)(地域内の眠っている遊
休農機の再利活用と一括集約の提案)
● 自前で安全な国産飼料を確保したい大規模畜産法人(耕種部門の新規立ち上げ
と、中古農機による初期コスト抑制支援)
6. 社会的意義と今後の展望
本事業は、単なる一農家の経営コンサルティングにとどまりません。水稲農家には「中古
農機活用による低リスクかつ超省力な高収益作物」を、畜産農家には「為替に左右されな
い安定した国産飼料」を供給します。さらに、日本の農業の課題である「高額な新品農機へ
の依存」から脱却し、「中古農機市場の健全な流動化」を促すことで、持続可能な農業イン
フラを支えます。
四国の地で培った「お互い様」の精神、最先端の機械化ノウハウ、そして弊社の強みであ
る古物商としてのアセットマネジメント力を全国へ波及させ、日本の農畜産業を「低投資・高
効率」な強い産業へと変革させていくことが、本コンサルタント事業の使命です。


