一般社団法人ファーマーズマネジメント 沿革『ヒストリー』
はじめに:変革への軌跡
一般社団法人ファーマーズマネジメントは、伝統的な農業の知恵に現代の「経営(マネジメ
ント)」を融合させ、持続可能なアグリカルチャー・エコシステムを構築するために歩んでき
ました。激変する社会情勢や環境問題に立ち向かい、生産者とともに歩んできたこれまで
の沿革をここに記します。
一、 黎明期:志の芽生えと設立への助走(201X年~202X年)
日本の農業現場では、長年にわたり「優れた生産技術」がありながらも、「財務・労務・マー
ケティング」といった経営ノウハウの不足により、志半ばで廃業を余儀なくされる農家が後
を絶ちませんでした。この構造的課題に危機感を抱いていた私達は農業経営コンサルタン
ト、アグリテック研究者、そして先駆的な農業法人の経営者たちが集まる、現在の法人の
前身となる「FARMERS CAFE TOKYO」を千代田区神田にオープンしました。
全国から集まる農業関連会社の方々、生産者のリアルな声に耳を傾ける中で、「感情や経
験則だけの農業」から「科学的かつ戦略的なデータドリブン農業」への転換が急務であると
確信。組織として生産者を永続的に伴走支援するための強固な基盤づくりが始まりまし
た。
● 2017年: 前身となる「FARMERS CAFE TOKYO」OPEN。農業関係者を対象にし
た経営実態調査およびボランティアによる伴走支援を開始。
● 2019年: 2号店マイナビ農業1F「農ners Cafe」にてスマート農業の現場導入に関
する実証実験を群馬県館林市、千葉県佐倉市、栃木県那須塩原市のコア農家と共
同で実施。データ可視化による改善の効果を立証。
二、 創設期:法人設立と「スマートマネジメント」の提唱
研究実績と、生産者・地方自治体からの強い要望を受け、永続的かつ公的な支援組織とし
て2020年「一般社団法人ファーマーズマネジメント」を正式に設立しました。「土を耕し、人
を育み、未来を経営する」という基本理念を掲げ、本格的な活動を開始しました。
設立当初はコロナ禍だった為、東京を拠点に関東圏、近畿首都圏を中心の活動でしたが、
2022年中四国農政局指導の下、日本一小さな県、圃場サイズの小さい四国に絞り、香川
県三豊市にて耕作放棄地解消と新規就農者でも20ヘクタール規模をワンオペで栽培を可
能にする子実コーン栽培の実証試験を開始しました。
● 2020年 6月: 「一般社団法人ファーマーズマネジメント」を東京都に設立。初代代
表理事に就任。
● 2022年 9月:東京と香川県の2拠点で農業の実証試験準備を開始。
● 2024年 4月: 2年目でワンオペ20ヘクタール子実コーン栽培実証成功
三、 展開期:産官学金の連携と事業の多角化
法人設立から数年、香川県で子実コーンを生産支援する傍、長期保存が出来る穀類を中
心にサプライチェーン全体の最適化に着手しました。全国で生産する雑穀(取扱品目:胡
麻、いなきび、あわ、ひえ、たかきび、黒米、赤米、ポップコーン、大麦など)長期供給契約
栽培を次々と締結。雑穀のハブとしての地位を確立しました。
また、農業の持続可能性を高めるためには「働く環境の近代化」が不可欠であるとし、(終
業は午後3時、アウトドアブランドPatagoniaプロセールス)を推進。若者が「憧れる職業」と
しての農業の土台を作りました。
● 2025年: 四国3県(香川県、徳島県、愛媛県)の個人法人6生産団体「中四国子実
コーン生産組合」を発足。遊休農地を活用した「子実コーン耕作放棄地再生プロ
ジェクト」を開始。
四、 成熟期から未来へ:エコシステムの確立とDXプラットフォームの構
築
気候変動の激甚化やカーボンニュートラルへの対応が求められる中、当法人は環境調和
型農業(みどりの食料システム戦略への対応)と経営の安定化を両立するモデルを確立。
支援実績は北海道空知地区、中四国地方へと拡大しました。
現在は、これまでに蓄積された膨大な農業経営データと成功ノウハウを日本のどこからで
も高度な経営支援・アグリテック導入サポートが受けられる「農業経営DXプラットフォーム」
の構築を進めています。
結び:未来へ紡ぐ歩み
私たちの沿革は、挑戦を続ける生産者たちとの共創の歴史そのものです。過去の慣習に
敬意を払いながらも、前例踏襲の壁を打ち破り、次の100年へつながる持続可能な農業経
営を目指し推進致します。
