パプアニューギニア支援・ファーマーズカフェ東京
「ファーマーズカフェ東京」および「農mers cafe」の立ち上げ・運営実績
- 事業立ち上げの背景と創業への想い
2017年、独立行政法人国際協力機構(JICA)のボランティア隊員として2年間滞在したパプア
ニューギニアより帰国いたしました。現地での活動を通じて最も強く感じたのは、現地コーヒー農
家の方々が抱える生活の不安定さと、彼らが真心を込めて育てる高品質なコーヒー豆の魅力で
した。「同じ農家として、現地の生産者の生活を持続的・安定的に支えたい」という強い想いが、
私の事業の原点です。
帰国後、現地のカフェで提供していたパプアニューギニアコーヒーの魅力を広く発信することに加
え、地元である北海道の豊かな農作物(高品質な雑穀米等)の魅力を届ける場として、東京都千
代田区神田に「ファーマーズカフェ東京」をオープンいたしました。
本店舗には、単なる飲食店としての営業にとどまらず、以下の2つの大きな使命を込めました。 - 認知拡大と魅力の発信:パプアニューギニア産コーヒーおよび北海道産雑穀米のこだわりと美
味しさを、一人でも多くの生活者に知っていただくこと。 - 継続販売による生産者支援:一過性のブームで終わらせず、継続的な購買循環を生み出すこ
とで、国内外の協力農家様の生活基盤を安定させること。
神田という歴史とビジネスが交差する立地を選んだことで、多様なターゲット層(近隣のビジネス
パーソン、食に関心の高い生活者、地域住民など)へダイレクトにアプローチする基盤を整えまし
た。 - 「ファーマーズカフェ東京(神田)」における店舗運営と成果
■ 店舗コンセプトと提供価値
神田の店舗では、「パプアニューギニア産ハンドドリップコーヒー」と「北海道産雑穀米の手作りお
にぎり」をメインプロダクトとして展開いたしました。
パプアニューギニアコーヒー:現地農家から直接仕入れたストーリーのあるコーヒー豆を使用。丁
寧な抽出と背景にあるストーリーの伝達(現地での体験談や生産者の取り組みの紹介)を徹底
し、ファン(リピーター)を獲得しました。
北海道産雑穀米おにぎり地元の確かな農作物を活用し、健康志向の高いビジネスパーソンへ向
けたランチ・軽食メニューとして開発。雑穀の持つ栄養価や食感、美味しさを引き出すレシピを考
案し、日常的に親しまれる味を提供いたしました。
■ 小売(BtoC)から卸売(BtoB)への展開と信頼関係の構築
神田店舗は単なる「飲食店」にとどまらず、プロダクトの魅力を実際に体感・テストマーケティング
できる「リアルな出会いの場(ショールーム)」として機能しました。
店舗での接客や味へのこだわり、そして生産者支援に対するストーリーが来店客や関係者の共
感を呼び、店舗でのテイクアウト・店内飲食(BtoC)にとどまらない新たなビジネスチャンスが生ま
れました。
卸売(BtoB)取引への発展:店舗を訪れた事業者様やバイヤー様との出会いから、コーヒー豆や
北海道産雑穀の「卸売取引」へと事業が拡大いたしました。
生産者・取引先との強力なパートナーシップ:スポットの仕入れではなく、安定した量の継続的な
販売を実現したことで、国内外の協力農家様との絆がより強固なものとなりました。また、卸先様
に対しても「生産者の顔が見える質の高い食材」を安定供給することで、深い信頼関係を構築い
たしました。
3. 「農mers cafe(マイナビ農業ビル)」運営への波及と事業拡大
■ 店舗運営の抜擢と新たな挑戦
神田店舗での実績、プロダクトへのこだわり、そして食と農業に対する真摯な姿勢が評価され、
株式会社マイナビが運営する「マイナビ農業」本社ビル1階の「農mers cafe」の店舗運営・プロ
デュースをお任せいただくこととなりました。
大手企業の拠点ビル内でのカフェ運営という新たなステージにおいて、これまで培ってきたノウ
ハウとストーリーテリングの力を存分に発揮いたしました。
■ 「農mers cafe」における実績と出会い
新たな顧客層・事業者との接点創出:農業に関心の高い企業関係者、メディア関係者、ITワー
カー、一般来店客など、神田店舗時代以上に広範かつ影響力のあるターゲット層へアプローチ
することができました。
食文化・農作物の発信拠点化:マイナビ農業様の「農業を活性化する」というコンセプトと調和し
ながら、パプアニューギニアコーヒーと北海道産雑穀米のストーリーを継続して発信。食を通じた
農業支援の価値をより多くの方々へ伝えることができました。
人脈・ネットワークの飛躍的拡大:この店舗運営を通じて獲得した多くの事業者様・農業関係者
様・消費者様との出会いは、個人・事業主としての大きな財産となりました。
4. 現在の事業展開と未来への展望
現在、マイナビ農業様が入居されていたビルの移転に伴い、「農mers cafe」および「ファーマーズ
カフェ東京」の常設実店舗としての運営は終了しております。
しかし、神田の小さなカフェから始まり「農mers cafe」へと広がった一連の実店舗運営で築き上
げた「人との出会い」「取引先様との信頼」「農家様との絆」は、現在も途切れることなく続いており
ます。
■ 現在の実績と強み
雑穀・農作物の継続販売:店舗という枠組みを超え、当時築いたBtoB・BtoCのネットワークを活
用した雑穀や農作物の継続的な販売ルートが確立されています。
持続可能な農業支援の実践:一時の流行に左右されない「確かな品質」と「ストーリーの共有」に
よって、現在も協力農家様の生活安定と食文化の普及に貢献し続けています。
■ 総括
パプアニューギニアでの経験から始まったこの取り組みは、「一軒の小さなカフェ」という場を通じ
て社会と繋がり、信頼される卸売事業・継続販売事業へと結実いたしました。
現場主義で培った「ストーリーを伝える発信力」「現場での店舗運営ノウハウ」「生産者と消費者を
繋ぐ企画・営業力」を活かし、これからも国内外の農家様と手を取り合いながら、持続可能な食と
農業の価値創造に邁進してまいります。


